【映画感想】悪人
吉田修一×李相日の悪人を観た。
群像劇のような。
映画を通して描かれているのは《孤独》。
それぞれがそれぞれに孤独を感じて日々を生きている。
一見繋がっているようでいて実は表面的な軽薄な繋がり。
家族同士の愛情はあるものの、それを感じられない子どもたち。
孤独で生きていけると強がって、孤独なんて感じてないように見せているけれど本当は誰かとの繋がりを求めていたりする。
現代の風潮がそうさせている という人もいるのかもしれない。
愛情を求めて、認められたくて必死な人はどの時代にもいただろうし、それは人間の本質であり、それこそが人間らしいということなんだと思う。
愛されること、受け容れられることで自分の存在を自覚しているのかもしれない。