2016-07-16 何者にもなれないぼくらは。 何者かになりたかったのかもしれない。唯一無二に。正直今でもそれは変わらない。わたしを中心に世界はまわって欲しいし、羨望と憧憬の眼差しを受けたい。だけどそれは叶わないし叶うべきではない。人間は欲深いから。わたしはそれだけじゃ満足できないだろう。満たされず更に欲深くなるだろう。身の丈に合った生き方を選択するべきだ。わたしが向けている羨望や憧憬の瞳は、それを見ないふりをしていても心の中で黙々ともくもくと燻る。人間なんかに生まれなければ良かった。